《初心者向け》生け花のやり方とおすすめの花材をご紹介

必要な道具と材料

▶︎ 花材

季節の花や枝、葉を用意します。初めての方は少ない種類でシンプルに始めると良いでしょう。

▶︎ 器

花を生けるための容器。初心者には浅めのボウル型の器が使いやすいです。

▶︎ 剣山

花材を固定するための道具。器の底に置きます。

▶︎ ハサミ

花材をカットするための専用のハサミが便利です。

生け花の基本ステップ

1. 花材の選定

生け花を始める初心者にとって、使いやすく手に入りやすい花材を選ぶことは重要です。
以下に、初心者向けのおすすめ花材をいくつか紹介します。

菊（きく）

▶️ 特徴
日本の伝統的な花で、さまざまな色や形が楽しめます。丈夫で長持ちし、扱いやすい花です。
▶️ おすすめ理由
菊は季節を問わず手に入れることができ、色や形のバリエーションが豊富なので、いろいろなアレンジが楽しめます。

カーネーション

▶️ 特徴
豊富な色合いと形状を持つ花で、香りも良いです。
花持ちが良く、長期間楽しむことができます。
▶️ おすすめ理由
カーネーションはアレンジがしやすく、初心者でも美しく生けやすい花です。
特に母の日などのイベントでもよく使われるので、馴染みがあるでしょう。

ユリ

▶️ 特徴
大きくて豪華な花を咲かせ、香りが強いのが特徴です。
花瓶に一本挿すだけでも存在感があります。
▶️ おすすめ理由
ユリは少ない花材でも華やかさを演出できるため、初心者におすすめです。
花が開く過程も楽しめます。

バラ

▶️ 特徴
美しい形と香りが特徴の花で、さまざまな色が楽しめます。
花言葉も豊富で、アレンジのテーマに合わせやすいです。
▶️ おすすめ理由
バラはシンプルなアレンジでも豪華さを演出でき、初心者でも扱いやすいです。
特に色の組み合わせが豊富なので、表現の幅が広がります。

竹（たけ）

▶️ 特徴
緑の美しい枝を持ち、しなやかで丈夫な素材です。シンプルな美しさがあり、他の花材との相性も良いです。
▶️ おすすめ理由
竹は空間を縦に使ったアレンジに最適で、初心者でも簡単に美しい形を作ることができます。
また、和の雰囲気を出すのにぴったりです。

ツツジの枝

▶️ 特徴
春に美しい花を咲かせる低木の一種で、枝ぶりが魅力です。花期が長く、庭木としても人気です。
▶️ おすすめ理由
ツツジの枝は、枝の形を生かしたアレンジが楽しめるため、初心者でも立体的な生け花を作りやすいです。

ナデシコ

▶️ 特徴
小さくて可愛らしい花を咲かせる植物で、花びらが細かく切れ込んでいるのが特徴です。
色も豊富です。
▶️ おすすめ理由
ナデシコは手軽に扱え、他の花材との組み合わせがしやすいです。
初心者でも繊細なアレンジを楽しむことができます。

初心者向けの生け花では、扱いやすく美しい花材を選ぶことが成功の鍵です。
まずは、上記のおすすめ花材を使ってシンプルなアレンジから始めてみましょう。
季節やテーマに合わせた花材選びを楽しみながら、自分だけの生け花を作ってみてください。

2. 器の準備

器に剣山を置き、水を張ります。水は花材がしっかり吸水できるように十分に入れましょう。

3. 花材のカット

花材を適切な長さにカットします。
花材の長さは、器の高さや幅に応じて調整します。
基本的には、最も長い花材を中心に配置し、その他の花材をバランスよく配置します。

4. 花材の配置

▶️ 主役花（しゅやくばな）
最も長く目立つ花材を剣山に挿します。これが作品の中心となります。
▶️ 補助花（ほじょばな）
主役花を引き立てるための花材を配置します。主役花より短めにカットし、周囲に配置します。
▶️ 添え花（そえばな）
全体のバランスを整えるために、小さめの花材や葉を追加します。

5. バランスの調整

全体のバランスを見ながら、花材の位置や角度を微調整します。
自然な流れと調和を感じられるようにしましょう。

基本的な構成

生け花には「天地人（てんちじん）」と呼ばれる基本構成があります。
これは、天（てん）、地（ち）、人（じん）の3つの要素を表す花材の配置を意味します。

▶️ 天（てん）
最も高い位置に配置される花材。天を象徴します。
▶️ 地（ち）
最も低い位置に配置される花材。地面や基盤を象徴します。
▶️ 人（じん）
天と地の間に配置される花材。人間を象徴します。

この構成を意識することで、自然と調和の取れた生け花を作ることができます。

初心者向けのアドバイス

生け花が初めてだという方は「シンプルに始める」「季節感を大切に」「練習を重ねる」の3つを大事にしてみてください。
最初は少ない種類の花材を使ってシンプルに仕上げましょう。初めから複雑にしてしまうとバランスが取りづらくなります。

慣れてきたら、少しずつ花材を増やしてみたり、器を変えてみてもいいかもしれません。
また、季節の花材を使うことで、自然との一体感を感じられます。

好きな花材を使用するのもオリジナルが溢れて素敵ですが、統一感を出すには、まずは季節の花材を使うことがおすすめです。
さらに上達したいのであれば、当たり前のことですが練習を重ねることが大切です。
繰り返し挑戦し練習を重ねれば、上達するだけでなく自分のスタイルも見つけられるでしょう。

生け花は、自然との調和を楽しむ美しい芸術です。
初心者でも簡単に始められるので、ぜひ挑戦してみてください。
花を生けることで、心の平穏やリラックス効果を感じられるはずです。